成川会長メッセージ


2020年4月12日


成道会の皆様

 今、世界中の人々がそれぞれの立場で新型コロナウィルスという目に見えない恐ろしい敵と闘っています。
 現時点では私や指導員はじめ、稽古生とご家族も含め、成道会に直接的に関わる方がウィルスにより健康を害したという報告は受けておりません。しかし、このまま感染が拡大し続けた場合、指導員・稽古生とご家族のみならず、皆様の友人やお世話になった方など、様々な形で何らかのご縁がある方に被害が及ぶ危険性は高まる一方です。
 成道会を創立してから、創師と指導員は稽古生の皆様に様々なことを伝えてきましたが、武道としての空手道は「厳しい稽古を通じ自らの心を律し、鍛錬を重ね、その心身をもって自身を護る」ことが本質です。今まさに、日々の稽古で培ってきた「空手道の精神」が試されています。
 春の温かい陽ざしの中、家を出て人に会いたい気持ちにもなります。しかし、現在の状況を冷静に判断し、外に行きたいという自らの気持ちを律し、家で家族と過ごすように気持ちを切り替えましょう。
 現代は、仕事や用事、学校生活や習い事など、大人も子どもも日々を忙しく過ごし、家族とゆっくり話す時間も機会も減っているように感じます。このような時こそ、普段なかなか持つことができない家族との時間を大切にして過ごしましょう。
 成道会は、「素直な心」「感謝の心」「助け合う心」を稽古生の心得としています。
 目に見えない存在である未知のウィルスと危険を承知で向き合っている医療従事者の方々、私たちの日常生活を保つための品物を用意してくださる方々に「感謝の心」を持ち、そして何かあった時に助けてくれる家族や親しい方々と「助け合う心」を持って過ごしましょう。
 そして、心得の第一に掲げている「素直な心」で現在起こっている危機を捉えれば、自らが護るべきものは生命や健康や家族というところに心は行きつくはずです。自身の生命・健康を護る心がけが家族も護り、一人ひとりが感染の拡大を防ぐことで、社会全体を護ることにもつながります。一日も早くこの災禍が収束する日を迎えるためにも、「見えない敵」を意識しましょう。
 また皆様と笑顔でお会いし、一緒に稽古できる日を楽しみにしております。

国際空手道連盟 玄制流 成道会 会長・総師範 成川昭子



12th April,2020

Dearest Seidokai Members,

Not only people here in this country but in the whole world are in the midst of such a rather appalling battle against coronavirus which can’t be seen with the unaided eye.
We haven’t received reports of getting ill related to the coronavirus directly from our instructors, our Seidokai members and their families as yet. And indeed that sets our heart at ease. But, the more this terrible virus continues to spread, the more it jeopardises the lives of many people including our instructors, Seidokai members, their families and loved ones.
We have handed down so many teachings of the founder of Seidokai Tetsuo Narikawa to you all so far.And amongst many of his blessings, we’ve got to say what the very nature and importance of Karatedo as Budo (martial arts) are;- you discipline of mind and body via rigorous karatedo training and with this, you can protect yourself. It is time you all had to demonstrate the spirit of Karatedo to the fullest which took a long while to cultivate.
We do understand fully how much you’ve got your mingled emotions under control at this time. And I know there are lots of people who’d like to plan a family get together outside of your place or get out in the spring sunshine with friends and loved ones. But, let’s have the presence of mind to understand what is really happening, practice a stringent form of social distancing, stay at home as much time as you are able to and change your focus on listening to your inner self. Both adults and children today have a hectic life juggling work and lots on the plate, school life and private tuition and , for that, I take it that shrinking family time is noticeable, please do rediscover time with your family is a gift during this very challenging period. In pursuit of the “Do” or “Michi” (the way), we, the Seidokai,advocate the three mental attitudes;- “Sunaonakokoro”(have an untrapped or open mind), “Kanshanokokoro” (foster a feeling of gratitude) and “Tasukeaukokoro” (nurture a spirit of mutual aid).
A massive thank you to the doctors, nurses and health workers on the front line who’ve been treating the sick and saving many lives. And I also want to say a big thank you to the workers who keep the country running, the supermarket workers, the delivery drivers, the technicians, the cleaners, the public servants who just kept going, determined to keep providing the daily services we all rely on. So we’d like to express our “Kanshanokokoro” to all of them and to display “Tasukeaukokoro” to families and loved ones in this time of need.
And the most important thing right now is that with “Sunaonakokoro”, we must judge what is right and what is wrong. So that means please do stay at home, to protect not only our country but also the world and to save lives. After all the efforts that everyone’s made, after all the sacrifices so many people have made, let’s not ruin it now. We fervently pray that we shall defeat this virus for good at the earliest possible time and look forwards to meeting each other with a big smile at Seidokai Dojo in the-not-too-distant future.

As always, our thoughts are with you all.

Shoko Narikawa of Seidokai International.

成道会の理念

国際空手道連盟 玄制流 成道会 創始者 成川哲夫創師の理念

初代会長・総師範 (国際空手道連盟 玄制流 成道会 創師) 成川哲夫


 国際空手道連盟玄制流成道会は、創立以来「魅力ある空手道」を目標に一貫した指導・活動を続けてきました。
 一つ目は、玄制流空手道宗家・初代祝嶺制献最高師範が取捨選択して体系付けられた「玄制流」の空手道を、原型に従い出来る限り忠実に技術・精神の両面で継承し、これを組織として永続的に普及・発展させていく正統派実技団体であるということです。
 二つ目は、スポーツ性より、武道としての空手道を追求し、競技(試合)に勝つことを最終目的とするのではなく、日々の厳しい稽古を通じ「人と物を大事にする心」を育て、忍耐力・自制心を養い、礼節と調和をもった人間形成につとめていくことです。
 三つ目は、成道会の指導者は、技術はもとより空手道の基本理念・哲学を確固たるものとして持ち、稽古で何を指導すべきか常に自問自答することです。そして「武道教育」「空手道学」という高みに昇華させることを目指し、単に力の強さだけを求める空手道場ではなく、質の高い空手道という「道」を求めていく道場でありたいと考え、行動することです。
 成道会は、「生涯武道としての空手道」という考えに基づき、幼児からシニア(高年齢層)までの年代別クラス分けに加え、「女性」(レディスクラス)、「親子クラス」等、様々なクラスを設け、老若男女を問わない生涯武道として一貫した指導体制を確立しました。特に、幼児から高校生の指導においては、日頃の稽古を通じて健全な青少年となるべく人間形成に力点を置いています。
 躾とは心の教育であり、最も大きく影響するのは親の教育です。学校教育と親から子への躾を実践的方法によって手助けをするのが空手道の指導・活動であると成道会では考えています。教室からも親からも解放された子どもの自由時間の活動の中で、競い合い、楽しみながら、強く生き抜き、如何なる困難にも屈しない意志を養う手助けを、空手道が担っていくことを目指しています。
 己の身に一切の武器をつけず、徒手空拳で自分の身を護る空手道は、稽古とはいえ、厳しい突き・蹴り・受けの攻防の中で、ある程度の痛みを伴う接触は免れません。痛みに耐え抜くことで技一本の攻防の繰り返しの中で命の尊さを学び、他者へのいたわりの心を芽生えさせます。
 実戦的な稽古の中で、わが身をつねって人の痛さを知ることを教え、いかなる場合においても相手を傷つけてはならないことが鉄則であり、相手の自尊心も傷つけてはならないという空手道の基本理念を教え、子どもたちの「礼節の心」そして「豊かな心」を醸成し、一つのものごとを始めたら長く続ける「継続は力なり」の精神を学ばせたいと考えています。
 そのためにも指導者自ら姿勢を正すことが肝要です。「空手道の理念」は「人格の形成」にあります。格闘技としての技術の研鑽と心身の鍛錬を通じ、「礼節」と「和の心」を養成し、品格を高め、次元の高い精神性を有するものです。空手道は今や世界中の人々に親しまれていますが、日本の武道である空手道を、日本の伝統・文化と共に「我が国から発信する」という姿勢を貫き、初心に帰り日本の正統な空手道の普及・発展のため尽力していきたいと考えております。そして、世界中の人々の安全で平和な生活に貢献していければと願っております。

動画 玄制流空手道、成道会及び創師・成川哲夫について





国際空手道連盟 玄制流 成道会 会長 成川昭子より


 成道会は、創師・成川哲夫の武道にかける熱い思いを柱に今日まで走って参りました。2013年にはその思いが結実する大きな一つの節目として創立30周年を迎えることができました。この30年間という歳月は、成道会にとって大切なものとそうではないものをふるいにかける年月でもありました。今、指導にあたっている指導員たちは、創師から学んだ空手道の技術はもとより、「道徳心」や「良心」といった、人が人であるために大切にしなくてはならない心をもって指導にあたっております。微力ながら、私も創師が築き上げた有形無形の財産を研鑽する日々を過ごしております。稽古生を愛してやまなかった創師の心は、成道会に深く根づき、今もなお脈々と受け継がれています。
 成川創師は、空手道を通じて青少年を育成する社会教育団体として成道会を創立し、武道教育による「人を思いやる心」「助け合う心」の育成に全力を注ぎました。我が国が大きな災害に見舞われたことは記憶に新しく、いまだ大きな悲しみや苦しみを抱えながら日々を過ごしている方々がいらっしゃいます。成道会は創師が掲げた理念に基づき、苦しい境遇に置かれた方々を思いやる心を育んでいく所存です。そして、成道会としての支援活動も細く長く続けて参ります。
 50年前に続き、再び東京でのオリンピック・パラリンピック開催が決まり、さらには個人で宇宙旅行が出来る時代も到来しようとしています。このような時代がくることは成道会を創立した30年前には考えもしなかったことですが、いつの時代も未来には無限の可能性を秘めた夢が広がり、予想もしないことが現実に起きるものです。
 掲げた夢を目標とし実現するためには、数多くの苦難を乗り越え、努力に努力を重ねることが重要です。空手道が苦難を乗り越える忍耐力を養う一助となるよう成道会も努力して参ります。
 成川創師が大切にしていた教えを成道会の心得である「道場訓」としました。
 成道会の道場訓は、「素直な心」「感謝の心」「助け合う心」です。
 ご興味のある方は、日本の伝統文化である空手道に触れていただき、その奥深さを体感してみませんか。人種や国籍を越えて人々を受け入れている成道会の門戸は開かれています。